【Ingress Lore】The Glyph Arc 02:H.P.ラヴクラフトとロバート・E・ハワード

本記事は2016年9月12日に投稿された記事「【Ingress Lore】The Glyph Arc 02:H.P.ラヴクラフトとロバート・E.ハワード」を一部改訂したものです。

さて時は流れ、20世紀に入ります。アメリカ文学界はSF・ファンタジー黎明期。
ド イツのDer Orchideengarten(蘭の園)誌と並び、世界最初の幻想怪奇小説専門誌である ウィアード・テイルズ誌(※1)が発刊され、その執筆陣にはH.P.ラヴクラフト(※2)、ロバート・E.ハワード(※3)らが名を連ねていました。

(※1) ウィアード・テイルズ - Wikipedia
(※2) ハワード・フィリップス・ラヴクラフト - Wikipedia
(※3) ロバート・E・ハワード - Wikipedia

彼らの作品世界の多くに共通して登場する架空の神々や地名、数々の不気味な生き物たちはのちに「クトゥルフ神話」として確立した世界観となり、今も世界中で多くのファンや二次創作、派生作品を生み出し続けています。

「The Glyph Arc(グリフ物語)」 第2回は、そんな彼らがジム・ボウイと同じ場所でグリフを発見した事による一連のやり取りです。

※以下の記事は英語版Ingress Wikiの"LORE(original lore overview)"(原文リンク)より、該当箇所を +MailEater が翻訳したものです。

(2018/06/20)本文中で参照されている手紙について、日本語訳リンクに差し替えました。

2. H.P.ラヴクラフトとロバート・E.ハワード(20世紀初頭)

H.P.ラヴクラフトとロバート・E・ハワードは共にファンタジーやホラーの作家であり、どちらもウィアード・テイルズ誌に寄稿していたためにお互いを知っており、そして実に定期的に文通(※4)を交換していたようだ。

(訳注※4) この二人の文通は書籍として出版されています。
(米Amazon) https://www.amazon.com/books/dp/0981488803

ハンク・ジョンソンの研究中に、いくつか未知の書簡が再浮上した。それらによるとラヴクラフトとハワードは、ハワードがボウイの鉱山であると考え、彼がいくつかのシンボルを発見した場所を突き止めたことへの言及から情報交換を始めている。

(※1通目の手紙)

ラヴクラフトは大学で、それを読んだものは発狂すると信じられている、ある古い文書について調査した。また彼はハワードがいつ鉱山に戻ることを計画しているか尋ねている。

(※2通目の手紙)

ハワードは彼の母親の病気について触れ、彼女が回復(※6)しだい、鉱山の銀だけでなく、ラヴクラフトの(作品に登場する架空の書物)「ネクロノミコン(※5)」の中に登場する言語に関連するかもしれないシンボルの痕跡を追うとの返事を返した。

(※5) ネクロノミコン - Wikipedia
(※6) 訳注:彼の母親は長年結核を患っており、当時完治の見込みはほとんどなかったようですので、「病状が少しでも良くなったら」という意味合いのようです。

(※3通目の手紙)

ラヴクラフトは返信の中で、そこには確かにミスカトニック大学(※7)の文書に基づいたシンボルがあるが、それらが誰の注意を引くとも知れないので、今は秘密にしておくべきであると打ち明ける。

(※7) ミスカトニック大学 - Wikipedia
ラヴクラフトの作品中に登場する架空の大学。先述のネクロノミコンが収蔵されていると言われています。

彼はそして、それらのシンボルについて調査する研究者と自称する男のグループからの訪問を受けたことについて述べている。ラヴクラフトは彼らが本物だとは信じなかったので、件のシンボルを彼のファンタジー作品の一部として偽装することをハワードにすすめる。
彼は手紙の最後に、そのシンボルを付記している。

(※4通目の手紙)

そしてハワードはおそらく最後となる手紙に、やや不可解な表現で、グリフを見て新たな能力を発見し、いかに彼がいま白昼の悪夢を見ているかといった現状を書いている。

余談ですが2通目の手紙の中でロバート・E・ハワードは
「もしかするとジム・ボウイは(サンサバ)鉱山の中にナイフを忘れていったかもしれないね。もしそうなら、それは僕の机に飾る素晴らしい土産になるかもしれない」
と書いています。彼らにとってもボウイ・ナイフは憧れのアイテム、ジム・ボウイはヒーローだったのかも知れませんね。

INDEX:
1.ジム・ボウイ
2.H.P.ラヴクラフトとロバート・E.ハワード(20世紀初頭)
3.ミスティのシンボル(2013年)
4.ハンク・ジョンソンとキャリー・キャンベル(2013年・前編)
5.ハンク・ジョンソンとキャリー・キャンベル(2013年・後編)

※誤訳等ありましたらコメント欄にてご指摘いただければ幸いです。

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