【解説】「記憶の宮殿」とは何か・1【基本編】

本記事は2017年9月20日に投稿された記事「【解説】「記憶の宮殿」とは何か・1【基本編】 」を一部改訂したものです。本シリーズの「3・考察編」についてはLycaeumアーカイブをご参照ください。

最近になってストーリーへ頻繁に登場するようになったキーワードのひとつに「 記憶の宮殿(Mind Palace) 」があります。

一般に言われる「記憶の宮殿」というのは記憶術の手法のひとつであり、「場所法」とも呼ばれています。
記憶術 - Wikipedia 「記憶術の例:場所法」の項目を参照

今年7月ごろにエドガー・アラン・ライト博士が最初に言及し、その後幾度となくこの「記憶の宮殿」という言葉が登場しますが、イングレスの世界においてその意味はどんどん変容していったように思われ、ますます意味がわからない代物のように見えます。

イングレスにおける「記憶の宮殿」とは何なのでしょうか?
本シリーズではこの謎めいたキーワードについて、考察も加えつつ解説していきたいと思います。
(本シリーズは【1・基本編】【2・ストーリー編】【3・考察編】の3部構成となります。基本編ではストーリーに触れていませんが、関連する内容のため「物語」カテゴリに投稿します)

まずは、改めて「記憶の宮殿」本来の定義に立ち返ってみます。
Wikipediaによると人間の記憶というのは短期間で失われるものと、何年もの間保たれる長期記憶とがあり、中でも「どこに何があった」といった「場所」にまつわる記憶は長期記憶として残りやすい性質があります。「場所法」とはその性質を利用して 「記憶」と「場所」とを関連付けていく 方法です。

具体的な例を挙げてみましょう。

「宮殿」とは言いつつもその外殻に決まりはなく、 自分がその内部構造に精通している空間 であればなんでもよいとされています。例えば子供の頃に住んでいた家にして、心の中にその風景をしっかりとイメージできるようにしておきます。実際通りである必要はありませんが、思い出す時には常に前回と同じ構造でなければいけません。(そのため、現在住んでいる住居ではない方が良いかもしれません。)
以後これを「宮殿」と呼びます。

次に記憶したい事柄、例えばある人物(仮にA氏)について覚えておきたいとすれば、A氏をすぐに思い出せる象徴的な「オブジェクト」をイメージします。A氏が熱心なサッカーファンであるならばサッカーボール、A氏が好んで赤い服を着る人物であれば赤いTシャツ、などですね。重要なのは そのオブジェクトを見たらその人を思い出せる ことです。そういったものがまだない場合には、先にそれを構築する必要があります。記憶したいものが人物ではなく数字であれば、語呂合わせによってオブジェクトに変換するなどの工夫が必要です。

そしてそのオブジェクトを「宮殿」のどこかに置きます。どこに置くかも重要になってきます。例えば「AさんはIT関連の知識が豊富で、パソコン関係で困ったことがあった時にはAさんを頼ろう」と言った理由でAさんを記憶しておきたいのであれば、「宮殿」のいつもパソコンがあった場所の近くがいいでしょう(パソコンがなければ、似たような電子機器があった場所などに)。 その記憶が必要になった時に、どこを探せばいいか がポイントになってきますので、似たような状況の時に自分が行きそうな場所を選ぶとよいかもしれません。
そして「宮殿」のその場所に、そのオブジェクトが置いてある風景をしっかりイメージしておきます。

思い出す時にはまず「宮殿」を思い出し、必要な「記憶」がありそうな場所を探しに行き、オブジェクトを見つけることで記憶を呼び起こします。既にお気づきかと思いますが、かなりの時間と手間と訓練が必要です(笑)。

「記憶の宮殿」の具体的な方法論については、下記を参考にさせていただきました。
記憶力を底上げする「記憶の宮殿」の作り方 _ Lifehacking.jp

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2017年9月10日~16日

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