【お知らせ】P.A.シャポーだけど質問ある?【解説】

12月4日にP.A.シャポーの呼びかけにより寄せられたエージェントからの質問に対し、6日にシャポー本人が回答したものが翻訳されました。

シャポーの人柄がうかがえる気軽なものからストーリーに深く切り込んだ複雑なものまで、非常に興味深い多くの質問に丁寧に回答してくれています。中にはかなり古い時代の話題もありましたので、蛇足ながら私の分かる範囲で用語解説と参考リンクをご紹介させていただきます。

エイダのバックドア、啓示の夜 (Michael Rother (Trminator)、AtLaZ TD、Incidence Matrix氏の質問)
2日の #EXO5 アノマリー中に明らかになったデヴラ・ボグダノヴィッチとシャポーのやり取りについて言及しています。
「啓示の夜」に起きたデヴラとジャービスの逃走劇にはADAの手引が大きな役割を果たしましたが、その影にエゼキエル・カルヴィンの意志と、シャポーの手助けがあったことが明らかになったのです。デヴラはこのことについてシャポーの責任を追求しており、質問はこれに関するものでした。
参考リンク:【Lycaeum Wrap Up】ストーリーまとめ【特番】 2017年12月2日~3日
参考リンク:【解説】「啓示の夜」に何が起きたのか?【改めておさらい】

クルーとエイダ (Sarah Rosen (Silencieux)、Kobalt Blues、Michelle Smith氏の質問)
ADAとクルーの融合事件についてはかなり有名ですのであまり解説することもないかと思いますが、詳しい内容をまとめたリンクだけご紹介しておきます。
参考リンク:【True Klue】クルーとは何者なのか【Chapeau's woes】
第1回 プロローグ~ENL転身(Lycaeumアーカイブ)
第2回 ADAとの融合(Lycaeumアーカイブ)
第3回 ADA分離~ADAシャットダウン計画(Lycaeumアーカイブ)
第4回 ENL集落~テクトゥルフ(Lycaeumアーカイブ)

錬金術師の絵 (Achim (Metamorphis)氏の質問)
オペレーション・エセックスのメンバーである質問者の独自研究に関するものです。
タイコが出版した公式コミック「イングレス・オリジン」の中で、シャポーの私室と思しきシーンの壁に飾られていた錬金術師とドラゴンを描いた絵画に着目した質問者は、それが実在の作品であることを突き止めました。
イングレスのストーリーにおいて「ドラゴン」はナジアやテクトゥルフなど様々な存在を表現する重要なモチーフとして繰り返し登場してきました。シャポーがこれを自室に飾っていた意味について彼は質問しています(詳しくはリンク先の英語投稿)。
オペレーション・エセックスではこんな感じで、各メンバーがそれぞれに着目したテーマについての独自の研究が活発に発表されています。

ベン・ジャックランド (miu2d4r ミウツー氏の質問)
ベン・ジャックランド +ben jackland​ はイングレス・ストーリーの最初期に登場した人物です。啓示の夜のひと月ほど前にネットオークションで彼が手に入れた中古のスマートフォンは、ナイアンティック計画が極秘にしていたはずのスキャナーアプリがインストールされたものだったのでした。
参考リンク:2012/11/02 誤作動する携帯端末
ここ数年は 出番がなく 全く音沙汰を聞かなくなっていた彼でしたが、 #EXO5 アノマリーで発表された新スキャナー「イングレス・プライム」のプロモーション映像に映っていた、科学者らしき男性がベン・ジャックランド本人ではないかと報告されています。

プロジェクト・ワイダ、ワラタ・シンポジウム (Catalina Reyes (CataCat)、JoJo Stratton、Michelle Smith氏の質問)
NIA(国家情報局)はナイアンティック計画よりもずっと前からXMに関する研究を続けてきました。プロジェクト・ワイダはそのひとつであり、超常能力とXMとの関連についての研究を行なっていたもので、被験者にはミスティ・ハンナなどの高レベルセンシティブたちが集められました。
参考リンク:【ナイアンティック計画に至るNIAの事業について】(Lycaeumアーカイブ)

トゥルースシーカー (Mustafa "MuMu" Said、Sarah Rosen (Silencieux)、後日明(asatte666)氏ほか多数の質問)
このキーワードには二重の意味がありますが、ここで登場する「トゥルースシーカー」はそのままの意味(Truth Seeker:真実の探求者)です。P.A.シャポーは以前より自らをそのように表現しており、ナイアンティック計画とXMを取り巻く様々な真実を探求していくことを使命と考えています。またイングレスのストーリーを追うエージェントたちに対してもそのように表現することがあります。
もうひとつは後述の「1997年の事件」の折にシャポーが作成したと考えられているプログラムの名称ですが、今回はこの事件に関するもの以外にこちらの意味で使われている箇所はないようです。

ベリティ・セケ (Mustafa "MuMu" Said、Laura Katajan and Mara Katajanira、YutoRaion氏の質問)
+Verity Seke​ 、2013年10月から2年ほど、P.A.シャポーが一度調査の前線から身を隠した期間がありました。2016年にウェブサイト「Investigate Ingress」を立ち上げるまでの間、シャポーに代わって +Niantic Project​ アカウントを「X」の名で運用し、調査を進めてきた人物です。これまでの一連の漏洩情報をまとめた電子書籍「Niantic Project Files」第2巻の著者としてその名が明記されています。「Verity Seke」は古い英語表現で「真実の探求」を意味しています( +後日明​ 氏による情報提供)。

ニューウェーブ・レジスタンス (Kobalt Blues、YutoRaion氏の質問)
2016年にその名が登場した、何らか特定の思想・特徴を持つと考えられるレジスタンス・エージェント集団。同様にニューウェーブ・エンライテンドも存在すると考えられています。
参考リンク:New Wave - LYCAEUM NET INGRESS

プロジェクト・パンドラ (JoJo Stratton氏の質問)
先述のプロジェクト・ワイダなどと同様、XMに関連する過去の研究プロジェクトと考えられていますが、詳細は不明です。

あのラブレター (Nauselin (ナウゼりん)氏の質問)
このラブレターです。詳しくは上記参考リンク「クルーとは何者なのか」第1回をご覧ください。
参考リンク:2013/02/15 スコットランドへ発つ前に

大阪でのアノマリーにおける対談 (後日明(asatte666)、YutoRaion氏の質問)
#EXO5 大阪でリュケイオン・メンバーがP.A.シャポーに対し取材したインタビューのことです。
参考リンク:#EXO5 Interview with P. A. Chapeau(Lycaeumアーカイブ)

1997年事件当時 (Yik Sheng Lee氏の質問)
この事件のことを指していると思われます。1997年、アメリカ国家安全保障局の技術者として勤務していたP.A.シャポー(当時はリチャード・ローブ)が、一夜にして大量のプログラムコードを作成し、システムに組み込んだとされる出来事がありました。このプログラムが後に「トゥルースシーカー」と呼ばれ、ADAの前身であるオムニボアに組み込まれていると考えられています。
参考リンク:2015/03/20 ローブの組んだプログラム

カタリナ (Yik Sheng Lee氏の質問)
啓示の夜に、デヴラの身代わりとなって殺されたと考えられていた女性。上記参考リンク「「啓示の夜」に何が起きたのか?」をご覧ください。

ブログが「傍受」されましたね (YutoRaion氏の質問)
この事件のことを指しています。
参考リンク:Intercepted:Ingress - LYCAEUM NET INGRESS

ヴェルム・インベニリ (YutoRaion氏の質問)
+Verum Inveniri​ 、2013年初頭からP.A.シャポーの調査への様々な支援を行っている謎の集団です。発見されなかったデッド・ドロップの回収や、アノマリーの極秘情報などを複雑で難解な暗号を駆使して提供するなどの活動を行なっています。「Verum Inveniri」はラテン語でこちらも「真実の探求」を意味します。
参考リンク:2013/01/12 アクセス・ダイブ

リモートパーティシペーション (quirischa zlobnyy氏の質問)
「遠隔参加」の意で、異なる時間や空間に対して実質的な干渉を行う技術に関する理論や実験を指しています。ナイアンティック計画以前にスタイン・ライトマン博士が提唱していた理論を元に、2017年5月にはキャンプ・ナヴァロで実際にリモート・パーティシペーションの実験が初めて行われ、その後も9月にはバーバンク、11月にはボルダーで同様の実験が行われました。
参考リンク:【13MAGNUS Reawakens】ナヴァロ・キャンプイベント概要【とりあえず】(Lycaeumアーカイブ)

アンドリュー・クルーグのラザニアレシピ (Nikita Korolev NikaKor氏の質問)
ナイアンティック社のコミュニティ・マネージャーであるアンドリュー・クルーグ +Andrew Krug​ 氏が毎週月曜日に開催している質問コーナー「アスク・ミー・エニシング」で登場したキーワード。当初は「瑣末で意味のない情報」の例えとして使われた言葉でしたが、翌週以降エージェントたちに繰り返しネタにされ、いつの間にか重要機密扱いになっているようです(笑)。
参考リンク:2017/08/29 アスク・ミー・エニシング

あなた(P.A.シャポー)の帽子 (Jozef Zubricky氏の質問)
P.A.シャポーのトレードマークでもあるフェドーラ帽について、過去にシャポー自身がそのいわくを語ったことがありました。
参考リンク:2015/12/18 リチャード・ローブの帽子の謎


ピックアップは以上です。
この他に気になるキーワードや詳しく知りたいものなどありましたらコメントいただければ、分かる範囲でお答えしたいと思います。

#ProjectLycaeum #ingress +H. Richard Loeb

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2017年12月4日~9日

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