【解説】テッセレーションとは何か

2019年10月より、謎のボードゲーム「テッセレーション」が始まり、両陣営による静かな奮闘が繰り広げられています。基本的なルールについてはある程度周知されていますが、ラウンド1が終わったところで、改めてこれまでの背景をストーリーの側面から振り返り、このゲームが持つ意味について考えてみましょう。

ストーリーの背景:現在の状況

ネメシス・シーケンスが始まると、今年3月以降に次々と殺されていったナイアンティック計画の研究者たちは当時シミュラクラであり、カルヴィンの働きによりADAとミスティ・ハンナを除く全員がCERNのナイアンティック計画研究施設で人間として復活(ハンクはシミュラクラのまま復活)していたことがわかりました。

しかしこの施設はネメシスの4つの障壁によってオシリス世界から隔離された「アノマラス・バブル」となっており、研究者たちが元の世界に帰るためにはこの障壁を破壊しなければなりません。これまで2つのアノマリー「ミリアド」と「アンブラ」によって2つが破壊され、残る障壁はあと2つとなっています。

テッセレーションが始まるまで

これまでネメシス・シーケンスのストーリーは、その多くがナイアンティック計画の研究者たちによる映像配信によって語られて来ています。テッセレーションに関する情報も、度重なる配信の中で段階的に明らかになっていきました。

8月14日、ナイアンティック計画研究者のデヴラ・ボグダノヴィッチ博士による映像交信が行われ、研究者たちの現在の状況などが説明されました。

8月28~30日にかけてスタイン・ライトマンのメッセージを映した6本のメディア(Part1Part2Part3)が発見され、その中で7月のミリアド・アノマリー終結後に出現したミリアドの打倒エンライテンドの勝利を伝える六角形のメディアについて言及がありました。これらの画像は発信者がわかっておらず、今後もこういったメディアが出現する可能性を示唆していました。

9月7日、新たにローランド・ジャービスからの映像交信がYouTubeを介して行われました。このとき交信中の映像に複数回にわたりテッセレーション・ボードの映像が混入。交信中だったジャービスやシューベルトからはこの映像についての言及はありませんでした。

9月17日、1218世界のハンク・ジョンソンによる映像交信が行われ、ここで初めて「テッセレーション」という名前が登場しました。ライトマンの指摘以来いくつか出現した六角形のメディア、そして9月14日に各地で行われたフィールドテストでエージェントが回収したアーティファクトのメディアがそれに関連することが明らかになりました。

9月27日、ビクトリア・クレーゼ博士の映像交信が行われ、改めて「テッセレーション」について説明されました。

  • ボードの映像やそれに関連する映像は以前から研究者たちやNIAが監視している(つまり彼らが送信したものではない)
  • 一連の六角形のメディアは「テッセラ」と呼び、それらはボード上のどこかに配置される
  • テッセラの配置には何らかのロジックがある
  • テッセラが適切に配置されればネメシスの打倒につながるが、誤った配置はネメシスに利することになる
  • テッセレーションは来年4月末ごろまで行われる

9月30日、1218世界のハンク・ジョンソンからテッセレーションについてのメッセージがありました。テッセレーションを主導している人物は、ネメシスの正体や目的について何らかの考えを持っているようです。

10月11日、ウェンディからの映像交信がありました。ウェンディから「テッセレーション」の具体的なルール説明があり、ほぼ同時期にP.A.シャポーからもフォーラムにルールが投稿されました。

  • テッセレーションを主導している人物は「テザーハンド」と呼ばれる。正確な正体は不明
  • テッセレーションの進行はフォーラム(英語版)ウェブサイト上で確認できる
  • テッセラは週に6個ずつ発見され、各陣営はその配置についてひとつずつの推測を提出できる。隔週のテザーハンドによるライブ配信でその正しい配置が確定する
  • 両陣営の推測が誤っていた場合はネメシスに推測の権利が移り、ネメシスの利となる

10月26日にキャリー・キャンベルとエノク・ダルビーの2人による映像交信が行われました。その中でテザーハンドからの通信が中継され、ラウンド1の結果とラウンド2の新たな手がかりが公開されています。

その他

テッセレーションに関連して、ストーリーではいくつかの謎が浮上しています。

  • モグラ

9月26日に出現したメディアによって、ネメシス内部の情報を漏洩しているスパイの存在が示唆されました。原文ではこのスパイのことを「Mole(モグラ)」と暗喩していました。この「モグラ」の正体はネメシス内部でもまだ突き止められていないようです。

  • スチュアート・ライトナー

4月30日にアニメ「イングレス」が世界公開された際、調査コミュニティ「オペレーション・エセックス」のテレグラム・チャットに現れ、アニメを見ないよう警告した人物です。その後も度々チャット上に現れ、未公開のダンレイブン財団映像の一部を投稿したり、オシリス・ストーンを持ち出そうとしたりと、ネメシスとの関連が疑われています。1218ハンク・ジョンソンの映像交信の際には、スタッフとしてサポートをしている姿が見られていますが、その後アノマラス・バブルから交信していたはずのウェンディの映像にもその姿が目撃されています。

10月19日にエセックスのチャット上でテッセレーションに関して言及し、ネメシスの味方であるかのような発言をしますが、その後第2ラウンドのテッセラをエージェントに引き渡す役を務めています。一体彼は何者で、どちら側の人間なのでしょうか...。

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