【入門】駆け足で追いつくこれまでのイングレス・ストーリー【総集編】

およそ8年あまり続いているイングレスのストーリーは、その全てをお話すると膨大な長さになってしまいます。これからストーリーを読んでみようと思う方、改めてここまでのストーリーを振り返る方のために、現在公開されている資料から、8年間のあらすじをできるだけ駆け足で追いかけてみたいと思います。

各解説文から用語説明や、より詳しい資料へとリンクしていますので、必要に応じてご覧ください。

ストーリー全体の構成

約8年間のストーリーは、大きく3つの章に分かれています。

1218シーケンス(1218編)(詳細へ)...2012年に起きた「啓示の夜」と呼ばれる事件を皮切りに、2018年までのおよそ6年間続いてきたストーリーです。最初と最後の西暦下2桁をとって、「1218」と呼ばれています。

オシリス・シーケンス(オシリス編)(詳細へ)...2018年春から始まった新章。物語の舞台は「オシリス」と呼ばれる「もうひとつの世界」へと移り、再び「啓示の夜」から物語がスタートしました。ほとんどの登場人物が一新され、1218編とは異なる分岐を進み、物語は繰り返しのようでいて少しずつ違ったものへと変わっていきました。

ネメシス・シーケンス(ネメシス編)(詳細へ)...2019年夏に始まった新章。舞台は引き続きオシリス世界で、同じ登場人物が出てくる続編となります。1218でもオシリスでもない別の世界からやってきた新たな登場人物「ネメシス」と、彼らの世界で起きた出来事を取り巻く物語となっています。

この他に公式のストーリーとしてはアニメ版「イングレス」があります。

アニメ「イングレス」(詳細へ)...本編のオシリス編と同時期の2018年秋に日本でテレビ放送され、翌年春にNetflixで世界配信が開始された全11話のシリーズ。日本人を主人公とし、東京の舞台から始まる一種のサブストーリーとなっており、上記メインストーリーとは別の物語となっていますが、メインストーリーともリンクする話になっています。

参考資料

主要な登場人物紹介はこちら。

1218シーケンスのストーリー年表はこちら。年表はページ上部のタブで年を切り替えられます。

1218シーケンス(1218編)

ストーリーは2012年、イングレス・スキャナーのクローズドβ版がリリースされる4ヶ月前に、ウェブ上でひっそりと始まりました。当初は真偽不明の断片的なYouTube映像やSNS投稿で始まり、やがてP.A.シャポーのウェブサイトが公開され、そしてクローズドβリリースの半月後に「啓示の夜」が起こりました。

シャポーのウェブサイトで徐々に明かされた情報によって、この事件の背景も次第に見えてくるようになります。エキゾチックマターとはなにか、2つの陣営思想などについてもわかってきました。そして2013年、初めての「XMアノマリー」が起こります。

「啓示の夜」事件の詳しい経過を追ったセンシティブ小説家フェリシア・ハジラ=リーによる小説が2013年に出版され、後に日本語版も発売されています。

また「啓示の夜」の原因となったナイアンティック計画の成り立ちから、事件の発生までの経緯は、同じくセンシティブのコミックアーティスト、タイコによってコミック化され、こちらも日本語版を読むことができます。

【2013年】

XMアノマリーをスキャナーから制御すると、ストーリーを取り巻く事象がその時優勢だった陣営に有利な方向へと変化することがわかり、その後幾度にもわたり、両陣営は様々な争点でアノマリーの制御を奪い合うことになります。

そんな中、XMを介した未知の存在「シェイパー」によって文明が滅ぼされる危機が迫り、元ナイアンティック計画キャリー・キャンベルが自らの命を犠牲にして世界を救うといった、不幸な事件も起きました。

一方「啓示の夜」に死亡して以来、ポータル・ネットワーク内に存在していたローランド・ジャービスはシャードとなり、エンライテンドがその過半数を回収したことで、人間の姿で復活を遂げています。

この年の12月にスキャナーのβ版は終了し、ゲーム「イングレス」は正式にリリースされました。

【2014年】

この年の前半に、元ナイアンティック計画の探検家ハンク・ジョンソンが、実はシミュラクラだったことが発覚。彼のリカージョンをめぐって、アノマリーが争われました。

後半には、当初からXMの危険性を訴えてきた元ナイアンティック計画のデヴラ・ボグダノヴィッチ博士が拡散したポータル・ウィルスをめぐる騒動が起き、その影響によってシェイパーとは別の新たな知性体「ナジーア」の存在が明らかになります。

【2015年】

2015年には、ナイアンティック計画に参加していた研究者たちが一斉に姿を消す事件が発生。紆余曲折を経て、彼らが実は全員シミュラクラだったことが発覚します。同時にそれはリーダーのエゼキエル・カルヴィンがナイアンティック計画を立ち上げた本当の目的だったことも明らかになったのでした。

この年最後のアノマリー「アバドン」をレジスタンスが征したことで、研究者たちは再びシミュラクラとしてリカージョンし、それまでに死亡していた研究者たちもこの時戻って来ています。

【2016年】

(関連まとめ資料は現在準備中。でき次第追加いたします)

2016年の前半には、古代ローマ時代のセンシティブだったと考えられる人物・オブシディウスにまつわる一連の物語が語られていきました。物語は現代のアノマリーともリンクし、この世界と、シェイパーやナジーアとを遮断していたシールドが破壊されました。

後半には古代から受け継がれてきた謎のXMテクノロジー「テクトゥルフ」の存在が浮上し、これを現代に蘇らせようとしたオリバー・リントン=ウルフ博士の野望を阻止することとなりました。

【2017年】

(関連まとめ資料は現在準備中。でき次第追加いたします)

2017年前半には元ナイアンティック計画の研究者たちのマグナス解体されるという出来事がありました。解体後の再編成が行われたのかどうかは不明のままです。

5月には初めてのキャンプ・イベントがアメリカで開催され、前年に破壊された「テクトゥルフ」技術の応用や、テーブルトーク・ロールプレイングの手法を使ったリモート・パーティシペーション技術の実験など、その後のストーリーにも影響する新たな試みが行われました。

後半にはナイアンティック計画を主導していた国家情報局の要人が次々と暗殺される事件が発生。殺害状況や容疑者の洗い出しなどの調査が行われましたが、事件の黒幕は未だ明らかにされないままとなっています。

【2018年】

そして2018年春、この世界が「マルチバース」という、複数の宇宙が並行して存在する世界構造になっていることが明らかにされました。同時にストーリーは「オシリス」と呼ばれる、これまでとは別の宇宙へと舞台を移し、再び「啓示の夜」から物語が始まることが、この時告げられたのです。

オシリス・シーケンス(オシリス編)

【2018年】

5月、アメリカとドイツで再び開催されたキャンプ・イベントでリモート・パーティシペーションが行われ、オシリスの世界に「啓示の夜」が発生。新たなストーリーが始まりました。

登場人物は新たな世界の「同一人物」として、名前は同じで見た目の異なるキャラクターたちへと入れ替わりました。ただし、1218世界のハンク・ジョンソンだけは、リモート・パーティシペーション技術によってオシリス世界にアクセスすることができ、オシリス世界に元々存在したハンク・ジョンソンと、2人が同時に登場しています。

オシリス世界では「啓示の夜」のあとに「カサンドラ」「リカージョン」「ダルサナ」「アバドン」という1218世界で起きたのと同じタイトルを持つ4つのアノマリーが発生しました(オシリスではそれぞれに「プライム」が付いています)。それぞれのアノマリーの背景は1218世界と似ていましたが、その勝敗やストーリーへの影響は異なっていました。

【2019年】

4月にタイのラン島でオペレーション・コーランが開催され、体育会系イングレスイベント「ゴーラック」によってプライム・アーティファクトの争奪が行われました。この時「ネメシス」と名乗る謎の集団の存在が明らかになります。

オシリス・シーケンス最後のアノマリー・アバドンプライムと前後して、このネメシスによりナイアンティック計画のメンバーが次々と殺害される事件が起こりました。これがオシリス・シーケンスに続く新章「ネメシス・シーケンス」へと繋がっていきます。

ネメシス・シーケンス(ネメシス編)

【2019年】

7月、オシリス・シーケンスで殺された研究者たちは1218世界と同様、全員がシミュラクラだったことが発覚し、本体は無事だったため、カルヴィンが講じていた対策によって、ほぼ全員が人間として復活することができました。しかし彼らが復活した場所──CERN地下にある元ナイアンティック計画の研究施設は、ネメシスによってオシリス世界から隔離され、研究者たちを閉じ込めていたのです。

彼らは様々な方法でエージェントたちの活動を阻害しようとし、秋にはテッセレーション」という新たな謎解きゲームが始まりました。

やがて13人のネメシスたちは、1218ともオシリスとも違う、さらに別の世界からやってきた、ナイアンティック計画のメンバーだったことが判明します。彼らが身につけているマスクを脱ぐと、そこにはオシリス世界の研究者たちとそっくり同じ顔をした面々が現れたのでした。

一方、オシリス世界のエゼキエル・カルヴィンは、この事態が起きることをはるか昔に予見していたことを明かしました。そしてそれが、13人の研究者たちを死なせずに復活させることこそが、ナイアンティック計画に彼らを集めた本当の目的だったことが明らかになったのです。

【2020年】

ネメシスたちの世界では、「啓示の夜」発生後ほどなくシェイパーとナジーアによる侵略が始まり、1218やオシリスとは全く異なる結末を迎えていたことが明かされました。彼らの世界のテッセレーションが破壊されていたためです。

テッセレーションとは、マルチバース空間でそれぞれの世界を外部から保護する、フィルターの役割を持つものだったのでした。そこでネメシスと「近い世界」であるオシリスのテッセレーションを自分たちの世界に流用しようと、ネメシスたちは考えたのです。

そしてそれぞれの世界にいるナイアンティック計画の13人こそが、そのテッセレーションの機能を調整する役割を定められたマグナスだったのでした。だからこそ、どの世界にもナイアンティック計画が存在し、同じ13人が集まる運命にあったのです。

最終的には両世界の研究者たちが話し合い、協力したことでテッセレーションは完成し、エクソジェナスから2つの世界を守るよう調整がなされました。目的を果たしたネメシスたちは、復興のため自分たちの世界へと帰っていきました。

そして現在。

ネメシスの物語は「保留」となっており、いくつかの後日譚が語られています。

エクソジェナスの影響を受けなくなったXMを人類のために利用しようと、中国の企業ヒューロン・トランスグローバル社が不穏な動きを見せました。

テッセレーション中にも何度か言及されていた、2017年の「国家情報局殺人事件」について新たな手がかりが現れ、関係者のオシリス世界に存在する同一人物についても情報がもたらされました。

この一連の出来事に先立って、「タブラ・ラサ」事件という新たなキーワードが現れましたが、これが何なのかについてはまだ明らかになっていません...。

アニメ「イングレス」

(公式サイト)

2018年10月17日に日本でテレビ放送が開始され、劇中のストーリーも放送開始と同日・同時刻、リアルタイムにスタートしました。週1回の放送でしたので、第2回以降はリアルタイムではないのですが...物語はこの日から数日間の出来事、ということになります。

テレビ放送を前に公式サイトでは「リアルタイム・ストーリー」が公開されており、アニメの主要人物3人の、当日までの物語を読むことができます。

主人公・翠川誠は、右手で触れた物体にまつわる「記憶」を読み取る「サイコメトリー」能力を持つ、東京のサイキック捜査官。ヒューロン・トランスグローバルの日本支社で起きた爆発事件の捜査をきっかけに、スキャナーなしでXMやポータルを見ることができる女性サラ・コッポラ、そして少し先の未来を予知することができる「フラッシュ・フォワード」能力を持つエージェントのジャック・ノーマンに出会います。3人のXMセンシティブたちはヒューロン、そしてその背後に潜む強大な国際組織の陰謀を阻止するため、スイスのCERNへと向かうのですが...。

詳しいストーリーは、リュケイオン調査員 @miu2d4r さんが下記Twitterで解説してくださっています(ネタバレを含みます)。

第1話 / 第2話 / 第3話 / 第4話 / 第5話 / 第6話 / 第7話 / 第8話 / 第9話 / 第10話 / 第11話

位置づけとしてはメインストーリーの世界設定を受け継いたサブストーリーとなっており、単独で見られる(読める)話となっています。そのため前提となる設定がかなり複雑で、ある程度メインストーリーを知っていた方が、飲み込みやすいかと思います。またメインストーリーの「ネメシス・シーケンス」では、このアニメの内容が伏線となる出来事も起きており、両方を知っているとより楽しめる作りになっています。

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