タイムマシン:2013年07月17日~23日
2013年07月17日~23日 |
XM企業各社はナイアンティック研究施設に残る3人の研究者獲得に動き出しました。一方、前週のオペレーション・ヴォイニッチで獲得されたとみられるキャリーの研究資料が公開されています。 |
【概要】 |
07月17日 水曜日
スミスとキャサリンの会話記録。16日のIQテックの動きを受け、ヒューロンも残留研究者の獲得に動こうとしている。この文書がヴィスルによって傍受されていることから、おそらくヴィスルでも同様の動きがあるだろうとシャポーは推測した。
【QOD】前日の文書で糾弾されていたカルヴィンの真意について
07月18日 木曜日
ニィとカルヴィンの会話記録。ニィはヒューロン内部で掴んだとみられるIQテック配下の動きをカルヴィンに報告した。カルヴィンはヒューロンも同様の目的で動くことを想定している。
【QOD】ユェン・ニィの忠誠心の対象について
07月19日 金曜日
第17回イングレス・レポート (未翻訳)
07月20日 土曜日
カルヴィンとハンクの会話記録。ボウルズはカルヴィンの手配で拉致を偽装され、地下に隠れている。ADAはCERNを脱出しているとみられる。カルヴィンとハンクは、ナイアンティック計画以前からの関係があるとシャポーは睨んでいる。またこの年のコミック・コンに再びタイコが現れたことにも言及した。
【QOD】過去のプロジェクト・ワイダの目的と、その関係者について
07月21日 日曜日
キャリー・キャンベルのビジョン・ジャーナル1枚目。この画像にはシェイパーズ・グリフを解き明かす手がかりがあるかも知れないとシャポーは考えている。
【QOD】この画像から、どのような情報が見いだせるか?
07月22日 月曜日
ナイアンティック計画時代のキャリーによる提案書の下書き。シェイパーズ・グリフは視覚的シンボルや音響、人格アーキタイプによって理解が可能だと考えている。グリフには一種の「アンロック機能」があり、歴史の中にそのパターンが見つかる可能性がある。この調査のため、キャリーは二重盲検によるグリフ曝露実験を提案する。
【QOD】グリフが人類史の遺産と考えられていることについて
07月23日 火曜日
キャリーのビジョン・ジャーナル2枚目。この画像から得られる情報について意見を求める。
【QOD】この画像から、どのような情報が見いだせるか?また、日々のスキャナー活動でXMやポータルに触れる中で、「シェイピング」と考えられる変化があっただろうか?
【ワード・オブ・ザ・デイ】 |
今週紹介されたのは、こんなキーワードでした。(※イングレス用語は太字)
07月17日 (07/17):「ウォッチャーチーム」
07月19日 (07/18):「ジグラット」
07月20日 (07/19):「モディスティ」
07月21日 (07/20):「シンタグマ」
07月22日 (07/21):「バイオリングイスティックス」
07月23日 (07/22):「エクス・ニヒロ」
07月24日 (07/23):「ベリディカル・ドリーム」
【解説】 |
前の週明らかになったIQテックに続き、ヒューロン内部でもCERN施設内に残る3人の研究者たちを獲得しようという動きが見られました。IQテックではロラゾンの独断のようでしたが、カルヴィンもこの件については把握しているようです。
XM企業各社はすでに新たな争点に目を向けているようですが、前の週に発生したオペレーション・ヴォイニッチでエンライテンドが獲得したはずの、キャリー・キャンベルの研究資料は、諦めてしまったのでしょうか?エンライテンド・エージェントに取引を持ちかけるのは、徒労だと考えたのでしょうか...。
果たして企業が手を回すまでもなく、その資料はP.A.シャポーにより一般公開されました。それは研究資料というよりは、トランス状態の人間が無我夢中に書きなぐったような、一見意味不明のスケッチと文字の羅列でした。
なぐり書きのようなスケッチと、判読不能な文字の羅列。おそらく今回のアノマリー・タイトルは、これを20世紀初頭に発見された未解読文書「ヴォイニッチ手稿」になぞらえたものだったのでしょう。
しかしシャポーは、これがシェイパーズ・グリフの謎を解き明かすための手がかりであると考えているようです...そう、シェイパーズ・グリフはその姿こそ明らかになりましたが、それが何を示すのか、どんな力を持つものなのかは、まだ何も分かっていないのです。
このアノマリーの発端を示した文書に登場した「ダブル・ブラインド(二重盲検)」について、キャリー自らが提案した文書も現れました(二重盲検については2週前のタイムマシンで解説しています)。この週公開されたスケッチは、シェイパーズ・グリフの影響を受けたキャリーの手によるものなのでしょうか...?
今週のネタバレは2点。ユェン・ニィの移籍と、キャリーのスケッチについてです。(以下ネタバレ。クリックで開きます)
IQテック内部でのロラゾンの動きをカルヴィンに密告したのは、ヒューロンに在籍するユェン・ニィでした。
覚えていらっしゃるでしょうか。このユェン・ニィという女性は、元はNIAのディレクターで、4月にナイアンティック計画の閉鎖を通達した人物です。いつの間にヒューロンに移籍したのでしょうか?...その経緯は、フェリシア・ハジラ=リーの小説「ナイアンティックプロジェクト:イングレス」で詳しく語られています。
ナイアンティック計画の事故後、ニィはNIAを抜けようとしていました。退任後の身請け先としてヒューロンと交渉を進めていましたが、カルヴィンの策略によってヒューロン幹部殺害の証拠を捏造され、脅迫されてしまいます。ニィは当初の思惑通りヒューロンへと移籍しましたが、その実態はカルヴィンに送り込まれたスパイとして...だったのでした。実際に移籍したのは、4月のHAZDATA襲撃事件より後のことだと思われます。
つまりこの時点で、カルヴィンとニィの上下関係は、ナイアンティック計画時代とは完全に逆転しているのです。そしてヒューロンの内部情報はIQテックにダダ漏れ、ということになりますね。
* * *
この週登場したキャリーのスケッチ。古いエージェントの中には、どこかで見た気がした方もいたのではないでしょうか。
2015年、イングレスは文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門で大賞を受賞し、六本木の国立新美術館ではこのゲームを象徴する「啓示の夜のパワーキューブ」が初めて実体化され、展示されました。
関連記事(外部):Ingress:リアルパワーキューブが国立新美術館に出現!世界初のIngress展が日本で開催 - 週刊アスキー
「啓示の夜」に大量のXMを浴びたキャリーは、当時狂乱状態で壁や床に謎の記号を書きなぐっていたと言われており、展示室の床面にはそれを彷彿させる落書きがありました。来場者も自由に加筆することができるようになっていたため、期間後半には床はもう真っ黒で、最初に何が書いてあったのかはほとんどわからなくなっていましたが...。
上記記事にも一部写り込んでいますが、実はこの床に今回のスケッチに酷似したものが描かれていたのです。この落書きには複雑な暗号が隠されており、その解読に挑んだエージェントたちもいました。
【今週のリュケイオン】 (不定期掲載)
今週のリュケイオンはお休みいたします。
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